ネットで自動車保険販売
-来年1月から 隙間市場攻略が狙い-

産経新聞 1998年11月10日掲載


 保険代理店のグループマフ(本社・大阪市、田村俊和社長)はインターネット上で保険を販売できるソフトを開発、これを使った自動車損害保険の販売を来年一月から開始する。現在はほとんど開拓されていないインターネットでの販売というニッチ(すき間)市場を攻略するのが狙いだ。

 インターネット上での保険販売は消費者がホームページで手軽に最適の保険を選択できるほか、代理店側も個別訪問の経費を節減できるメリットがある。
 当初はホームページで十数種類の自動車損害保険を販売。利用者は同社のホームページにアクセスし、現在の保険の満期日や自動車の型式や年式、現在の保健の等級、エアバッグの有無、事故歴などを入力する。
 さらに、対人賠償責任や対物賠償面積金額、搭乗者障害保険、年齢条件など希望する保証内容を入力すると、即座に利用者に応じた最適な保険設計や保険料金の見積もりを計算して提示。画面上で保険契約の申し込みができる。
 田村社長は大阪大学経済学部が昨秋に国立大学として初めて開催した起業家向け講座に参加し、インターネット上で保険販売を行うビジネスプランを発表し、優秀賞を受賞した。
 同プランでは、国内の自動車損害保険のマーケットは全国の払込保険料が年間約三兆七千億円、ネット利用者を千人に一人とした場合にインターネットでの自動車損害保険の市場は約三十七億円と試算している。
 金融ビッグバン(金融システム改革)で、最近は外資系の保険会社が、運転する地域や運転者の年齢などの条件に応じて、保険料の異なるリスク細分型自動車保険の通信販売を本格展開するなど商品の多様化が進んでいる。
 また、インターネットも急速に普及していることから、田村社長はこのシステムが有望な市場に成長するとみて、同プランをもとに本格的な事業展開を図ることにした。
 同社は、第二段階として来年春からはインターネット上での生命保険販売も計画しているほか、全国の保険代理店を対象に同ソフトを活用した保険販売のホームページの作成や、運営代行事業も並行して展開することにしている。

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